高速道路走行編長距離を走るには欠かせない高速道路。だけどそのスピードゆえ、ちょっと尻込みしてしまうライダーもいるかもしれません。そんなライダーたちを後押しできるテクニックを集めたので、これらを参考にしてぜひ試し、ハイウェイに行ってみましょう!
一般道とまったく速度域が異なる高速道路。時速100kmでの走行となると叩き付けられる風は秒速27m以上と台風並みになります。そのなかを走行するので、街乗りでは普段着でなんとかなっても、高速道路では専用のライディングウエア以外で走行することはかなり困難であるということを知っておきましょう。
裏技としては、大きめの輪ゴムなどで二の腕とソデ口をしばれば普段着でもある程度の走行が可能だが、やはり専用品を使うほうが無難でしかっこいいですね。
高速で連続して走り続ける高速道ではバイクの故障、トラブルが大きな危険に結びつく。「バイクに命を預ける」という意味合いが強くなってくるのだ。一般道でも走行前には最低限でもブレーキ、タイヤ、燃料のチェックはしておこう。「ブタと燃料」とでも覚えておけばいいだろう。
ツーリングで高速道路を走るときは荷物を積載している場合が多いでしょう。走行前には取り付けを確認するでしょうがど、高速道路を走行してPAなどで休憩するときにもう一度チェックしましょう。リヤシートに荷物を積むことが多いバイクの場合、走行中、落下に気付くのはなかなか難しいです。荷物の落下は後続車にとっては非常に危険です。 このページの先頭へ
高速道路を走る前に、かぶっているヘルメットにも注意が必要です。理想を言えば防風性にすぐれたフルフェイスが望ましいですが、顔の下までシールドでおおうジェットヘルメットでもOKです。
これ以外の顔が露出しているヘルメットは避けた方がいいでしょう。ウエアの項でも触れてますが、強い風にずっとさらされるのは予想以上に苛酷な状況です。風で肌が乾燥するし、雨天時に雨粒が時速100kmでぶつかってくるのは想像以上に痛いです。
【補足】
ヘルメットにはジェットヘルメット、ハーフヘルメット、フルフェイス、オフロードなどのいくつかのタイプがあります。ヘルメットのタイプは乗っているオートバイによってデザインが異なると思いますので、いちがいにどのタイプが良いとは言い切れませんが、ヒモで閉じた後、空気抵抗でヘルメットが浮いたりしない密着性の高いものを利用しましょう。
高速でぶつかってくる走行風は予想以上に体温を奪います。加えて、山合いを走る高速道路では意外に標高が高く、さっきまで暖かかったのにみるみる気温が下がる場合があります。
当然メッシュジャケットは体が冷えやすく、気温が低めなら真夏でも凍えてしまうほどです。そんなときにそなえてジャケットの下に着込める服を一枚所持しておきましょう。
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ETC装着車以外は料金所で停止しなければなりません。いちいちニュートラルに入れてエンジンを切って・・・という手順を踏むのは意外に面倒です。そこで活躍するのがキルスイッチです。これを使えば両手がフリーなままエンジンを停止できるのでスピーディーに支払などが可能です。そのうえ、ギヤが入っているので車体が安定しています。
料金所の通過を劇的にラクにしてくれるのがETCです。いろいろなテクニックを駆使しても、どうしてもバイクでは面倒な料金の支払いを考えると、バイクにこそ必要な機器かもしれません。
とくに雨の日にETCを使用するとその便利さに感動してしまいます。機器自体は高額に感じてしまう人もいるかもしれませんが、割引キャンペーンなどで最近はかなり普及してきています。車載器の取付けスペース確保が必要なのでお店に相談しましょう。
たとえETC車載器を装着していなくても、ETCカード単体で料金を支払うことができます。使用方法は簡単で、料金所で高速チケットと一緒にカードを渡すだけで、クレジットカードのような感覚で使用できます。
一旦停止する必要はありますが、通常の手順よりはかなりスピードアップできます。カード自体は車載器がなくても作れるので、とりあえず持っておくのも手です。
スマートICは既存のIC以外で高速道路への出入りができる簡易型のICのようなもので、主にPAやSAなどに設置されています。名前からわかるように、ETC車載器を搭載した車両しか使用できませんが、高速道路へのアクセス向上が狙えます。旅のプランを立てるとき、目的地あるいは自宅の近くのスマートICの位置を調べてみましょう。
高速道路を走っていると切実な問題なのがトイレです。しかし、PAはだいたい15kmおきに設置されています。時速100kmで走っていれば約9分で次のPAに到着する計算になります。
トイレで苦しむ状況はそうそうないはずですが、高速に乗ると強迫観念のようにトイレを気にする人も多いです。閉塞された空間で高速走行するという非日常が生む緊張が尿意を誘発するのかもしれません。
実はトイレにもいろいろなパターンがあるので覚えておいて損はありません。あまり知られていませんが料金所にもトイレがあります。料金所を通過した直後は車線変更する車両が多いので、用を足してすっきりした後は、安全に車線に復帰しましょう。
高速道路で一息つくにはSAに立ち寄る他には手段はない。単調で無味乾燥な高速砂漠のオアシス、それがSAだ。最近のSAはどんどん進化していて、いろいろな施設があるものが多い。
土産物などもたいていそろうし、地元でとれた野菜を売っていたりする。食事コーナーも充実していて、おなじみのスナックコーナーの他にもファミレスやファーストフードなどよりどりみどりだ。なかには宿泊施設や公園や温泉などが併設されているSAもあるのだ。
PA・SAを利用するのは自動車も同じ、というより、利用者数は自動車の方が圧倒的に多いです。PA・SAの敷地内を走行するときは歩行者の存在を忘れないようにしましょう。歩行者はバイクが走ってくるかも、という意識があまりない人が多いので、ライダーが気を配ることが重要です。駐車場が大型で混雑しているときには危険度がさらにアップします。
ときどき、緑と白のしましまの物体が風邪に揺られているのを見ます。あれは風の状態を示す吹き流しです。橋の近くなど、風の影響が強く現れる場所に設置されています。
風の影響をうけやすいバイクとしては注意したいものです。強風の時は側面積の大きい大型バスやトラックなどは、風に煽られることがあるので、特に風が強い時は大型車と並んで走行することは避けた方がいいです。
大型車の後ろについてしまうと前方がまったく見えないので、道路状況から大型車がどんな動きをするのか、まったく予測がつかなくなってしまいます。この状態で大型車がブレーキをかければ間違いなく追突するでしょう。
できるだけ早くこの状態から脱したいところです。また、前車の大小に関わらず、突発的な事故に対応できるだけの車間距離をいつも開けておきましょう。
高速道路の合流はほとんど左車線からです。走行中、左から合流してくる車があるようであれば、安全をよく確認しつつ、前もって右車線に車線変更しておけば流れがスムーズになります。合流が終わったら、左車線に戻りましょう。
右車線を延々と走り続けるのは実は違反なのです。ちなみに、首都高速などでは右車線合流もあり、慣れないと走りづらいです。
料金所ではバイクは主に左車線を使うことが多い。あまり四輪が使わないので空いていることもあるし、トイレに行ったりするのに都合がいいのは左側なのだ。マスツーリングなどでは後続車のプレッシャーも少ないだろう。
ただし、料金所の直後に分岐がある場合は右側に行きづらくなるので、あせらずタイミングをはかろう。
高速道路に限ったことでないが、バイクに乗っていてレインウエアを着るタイミングは非常に悩ましいものです。しかし、高速道路に関しては、できるだけ早めにレインウエアを着用することをおすすめします。
途中で止まって着用することはできないし、体がぬれると走行風で一気に体が冷えてしまう可能性もあるからです。多くの人が利用しているから、ここで言うまでもないかもしれないですが、ツーリング先を決めかねているならインターネットで検索してみましょう。
周知のとおり実に多くの情報が得られるので、何度も行っている土地でも知らなかったスポットを知ることができるかもしれません。また、施設によってはクーポン券が利用できるところもあるのでチェックしてみましょう。
【補足】
最近はスマートフォンが普及したのでインターネットも休憩中でも調べやすくなりました。地図サイトもありますので、スマートフォンを固定してナビとしての利用も可能です。
smfcjapan@gmail.com