本文へスキップ

リアルな模型を更にリアルにする為の技術を研究しています。。

電話でのご予約・お問い合わせはTEL.

コンセプトconcept

日本国政府専用機 1:200Scaleプラモデル製作

日本で唯一のジャンボジェットの旅客型機の日本国政府専用機は2019年3月で引退です。白と赤の美しくて巨大な機体を手元に思い出として残しておきたいと思い製作した作品です。

日本政府専用機

2018年8月17日、千歳空港へ次期政府専用機となるボーイング777-300型機が到着しました。運用開始は2019年春。これにより国内最後である予備機あわせ2機の旅客用「ジャンボジェット」政府専用機は引退しました。

Boeing747(通称:ジャンボジェット)といえば、いまでも旅客機のシンボル的存在と言っても過言ではありません。ターミナルの待合所の窓から見える巨大なジャンボジェットに乗る前に旅に出る実感を感じたのを思い出します。
政府専用機プラモデル


日本に政府専用機がない時代には、特別機として主にJAL(日本航空)が運行していました。特別機としての運行は、政情不安定な危険地域にも飛行する場合がありました。そのようなリスクがある運行を民間企業に任せてよいのかという問題が起きてきました。官用機としては航空自衛隊の国産C-1輸送機もありますが、航続距離は「対外的な政治配慮」で、燃料タンクを小さくして航続距離を1700kmに抑えており、東京から沖縄まで飛ぶのが精一杯という状態でしたので、海外まで足を伸ばすことなどできませんでした。そのような事もあり、日本が最初に政府専用機の導入を決めたのは1987(昭和62)年です。
 そこで政府は政府専用機を最新鋭大型旅客機ボーイング747-400「ジャンボジェット」での導入に決定しました。導入予算は約360億円で、当時世界中の航空会社が注目していた予備機と合わせて2機を発注しました。
今では当たり前の政府専用機運用の「ジャンボジェット」は政府専用機に購入しようなどという「贅沢な」国は製造国アメリカや産油国以外では日本位のものでした。それだけ世界中の憧れの高級大型旅客機でした。表向きの選定理由は日本から無給油でヨーロッパや北アメリカの主要都市に飛ぶことができる当時唯一の機材であったがとされています。当時日米間には貿易摩擦という大問題があり、アメリカの対日貿易赤字を少しでも減らそうと、無理やり高級な「ジャンボジェット」を買ったという国際政治的な理由もあります。
747型政府専用機は1991(平成3)年9月に1番機、11月には2番機が到着しました。1992(平成4)年に総理府から防衛庁(のちの防衛省)に移管、航空自衛隊の機体識別番号が与えられ、航空自衛隊特別航空輸送隊が運用する1993(平成5)年2月の渡辺美智雄 副総理兼外務大臣(当時)訪米が初任務となりました。同年9月には天皇皇后両陛下欧州ご訪問で運航されています。寄港地は世界中250か所を超えました。

2014年には日本の民間航空会社から「ジャンボジェット」は引退しました。政府専用機が日本に残った最後の旅客型「ジャンボジェット」です。航空自衛隊は政府専用機のメンテナンスをJALに委託していましたが、「ジャンボジェット」の引退で予備パーツや工具も無くなり2019年以降はJALでメンテナンスができなくなることがわかりました。そのため、政府はボーイング777-300ERを新しい政府専用機として購入し委託先はANAになることを決めたのです。記憶を残すために模型で再現しました。

日本国政府専用機B747-400プラモデル製作

はじめに

ここではハセガワ製200分の1サイズの旅客機プラモデルの中の、Boeing747-400のANAの製作方法をご紹介します。但し今回は日本政府専用機B747-400を改造しANAのB747-400の製作をします。楽天でもハセガワ 1/200 全日空 B747-400が1万円超えです。ANAのB747-400プラモデル自体が絶版となりヤフオクなどでも1万円近くするためプレミアがついています。1/200 No.9 日本政府専用機 B747-400 プラモデルは、あみあみ通販だと取寄せで購入可能なようですが、お早目をお勧めします。


難易度

作業内容 難易度 備考 
組立作業 ★★★  ジャンボジェットのプラモデルのボディーの組み付けは悪くありません。但し政府専用機は窓埋め部分の数が多いので、研磨作業で行うと大変です。溶剤をうまく活用して下さい。
塗装作業 ★★☆  ボディーの白とボディー下部のグレーとの区分けを丁寧にマスキングして下さい。エンジンが白ですが、白は隠ぺい力が低いので筆塗りでは仕上がりが汚くなります。エアブラシか缶スプレーを使用する必要があります。
デカール作業 ★★★  赤とゴールドのストライプの機体先頭部分の貼り付け時にデカール軟化剤を使って綺麗に貼る必要があります。ストライプもデカールで表現する際にドアも同一デカールのため、ドア部分が貼っている時に折れ曲がりやすいです。

製作する機材を考察する

B747-400 ANA政府専用機 プラモ製作政府専用機は、日本における政府要人の輸送、国際緊急時の邦人救出、災害救援などの国際緊急活動、避難民輸送などの国際平和協力、その他首相が必要と認めた場合などの運航任務を与えられた航空機でBoeing747-400が2機配備されてました。1号機は1991年9月17日に受領1991年11月13日に千歳に輸送されました。政府は1991年10月18日に政府専用機(政府内呼称は特別輸送機)を防衛省に移管することを決定、1992年4月10日付で航空自衛隊は、北海道千歳基地に臨時特別輸送航空隊身辺されています。期機体の運用を行うのが第701飛行隊でパイロット、航法士、地上無線員、空中輸送員、運行管理者が所属し総数は約60名です。空中輸送員は民家の客室乗務員で婦人自衛官も含まれています。政府専用機は民間の747-400と違い機内は特別仕様になっています。キャビン1階の最前部は貴賓室、その後ろは洗面所を挟んでレディースルーム、その後方は秘書官室、閣僚会議も開ける会議室、事務室、随行員室、一般客室と続きます。キャビン2階部は最前部がコックピットで、後方は通信室、待機室と続きます。要人輸送の場合は座席数は150席ですが邦人救出など多くの席が通常の民間型と違い、HF,VHF,UHFの各種通信機器の他、衛星通信装置も搭載されており首相官邸、外務省の他世界各国とも瞬時に通信できるようになっています。日本で唯一の旅客型ジャンボジェットでしたが、政府専用機のB747-400も引退しB777-300ERに変わりました。

全長:70.7m、全幅:64.9m、全高:19.06m、最大離陸重量:394,600kg、エンジン:GE CF6-802B1F×4、推力:26,273kg×4、航続距離:11,297km、最大速度:939km/h

画像:ウィキペディアより 文面:ハセガワB747-400 日本政府専用機取扱説明書より


製作過程動画



ボディーの組立

政府専用機 窓埋め窓埋め部分のボディー裏面の0.5mm厚プラ板を接着します。流し込み接着剤をプラ板の接着面に塗るとプラ板が柔らかくなり、ボディー裏面に密着しやすくなります。 表面から窓の凹み部分へ瞬間接着剤を流し固まったらパテを充填します。溶きパテを使用する場合はヒケる(乾燥するとへこむ現象)ので出っ張る位盛ります。加工部分を実際の機材を元に考察しました。
B747-400日本政府専用機の取扱説明書のから抜粋しました。政府専用機は窓埋め位置も多いです。
政府専用機 窓埋め左舷
1階:先頭部1個窓埋め、L1ドア前方2個・後方5・6・7・8個目窓埋め
個窓埋め L2ドア後方3個窓埋め、L3ドア前方4個目窓埋め、L4ドア前方1個窓埋め、L5ドア前方1個窓埋め
2階:非常口前方全て窓埋め 後方から3個窓埋め

右舷
1階:先頭部1個窓埋め、R1ドア前方2個・後方1・5・6・7・8個目窓埋め
個窓埋め R2ドア後方4個窓埋め、R3ドア前方1個目窓埋め、R4ドア前方1個窓埋め、R5ドア前方1個窓埋め
2階:非常口前方全て窓埋め、後方から1個窓埋め

塗装作業

政府専用機プラモデル 塗装政府専用機プラモデル 塗装政府専用機プラモデル 塗装政府専用機プラモデル 塗装
ここからの作業は雨の日や湿気の多い場所では避けましょう。塗料の粒子が大きくなってしまい、完成度が下がってしまいます。ボディーが組みあがったらMr.サーフェイサー1000スプレーを全体に吹き付けます。サフェーサーとは下塗り剤でパーツの傷の発見や、塗料の食いつきを良くしてくれる効果があります。

続いて白を全体に吹き付けます。一度に分厚く塗ってしまうと、液だれや埃の付着につながるので薄く3、4回に分けて塗装します。ここからはエアブラシを使うのもお勧めです。

政府専用機 マスキング政府専用機 マスキング政府専用機 マスキング政府専用機 マスキング
続いてマスキング作業に入りますがドアステップ下から2mm幅のマスキングテープを貼っていきます。

TAMIYAのスカイグレーにてボディー下部を塗装します。

政府専用機プラモデル 塗装政府専用機プラモデル 塗装政府専用機プラモデル 塗装

機体に必要な塗料

 GSIクレオスMr.カラー番号  水性ホビーカラー番号  色名 COLLAR 
 1 H1 ホワイト(白)   WHITE
 3 H3 レッド(赤) RED
H8  シルバー(銀) SILVER
H9  ゴールド(金)  GOLD
  タミヤスカイグレー

デカール

旅客機プラモデル 政府専用機デカール仕様塗料にてレッド、ゴールドと前に記載しましたが、デカールを仕様する場合はレッド、ゴールドの二色の塗料は不要になります。ハセガワ政府専用機プラモデルのデカールの窓部分の色は透明になっているため、位置調整や機内の点灯化をしさすい仕様となっています。

政府専用機プラモデル デカール

地上姿勢完成写真

政府専用機プラモデル

飛行姿勢完成写真


政府専用機プラモデル政府専用機プラモデル政府専用機プラモデル

政府専用機プラモデル




ジオラマ製作

サイト運営

ジオラマエンタープライズ

inserted by FC2 system