神奈川県の藤沢駅と鎌倉駅を結ぶ、湘南海沿いの観光列車としても人気の江ノ電。鉄道模型Nゲージの江ノ電車両が映えるジオラマをここでは紹介致します。現地へ取材をして設計と製作をしました。取材日記もご紹介します。
江ノ電といえば路面区間が有名です。4両編成で50mにも及ぶ鉄道車両が道路で自身のスレスレを通過するシーンはとても迫力あります。そのような情景をジオラマにしました。
観光利用でも人気の江ノ電にはその理由があります。相模灘沿いの景色が良い所を走行する以外にも、路面軌道や民家の間をする抜ける生活と一体化しているというのも魅力のひとつかもしれません。
とくに写真の江ノ島・腰越間の路面軌道を走行する姿は大変迫力があります。鉄道模型車両のみでなく、カーコレクションの展示も出来るシーンなので、まず江ノ電ジオラマ一作目は江ノ島・腰越間路面軌道ジオラマに決めました。
取材の際は江ノ電の1日フリー乗車券が便利です。1日乗り降り自由で600円(2019年1月4日現在)です。フリー乗車券を使えば列車から気になる景色があっても最寄の駅にて自由に降車出来ます。藤沢〜鎌倉間の通常片道運賃が300円なので、取材などの自由に乗降する場合は、フリー乗車券が大変便利です。
現地に行ったら鉄道模型ジオラマ化する場所を決めます。場所が決まったら建物を出来る限り正面から撮影します。なるべく天気が良い明るい時間帯で、正面からの撮影に近い画像を基にすることで後で発生する画像編集作業が楽になります。そのデータをフォトショップという画像編集ソフトの自由回転機能と遠近補正機能を使い、建物用画像データに変換します。
江ノ島・腰越間路面軌道江ノ電ジオラマの完成写真です。電車軌道と自動車車道の区切りを表す破線の長さは実寸が3mです。破線の間隔も3mなのでNゲージだと2cmの長さになります。
店舗部分は写真を貼るだけではなく厚みを1cm程にし、窓や雨樋などを出来るだけ立体にすることでリアルになります。江ノ電ジオラマ路面軌道の全体写真です。
鉄道模型車両のみを展示しても良いですし、カーコレクションなどの鉄道模型アクセサリーも配置しても楽しい鉄道模型展示ジオラマとなります。ジオラマサイズは長さが約21cmです。江ノ電の連節1ユニットの実車の長さは約25m(Nゲージで約18cm)です。よってちょうど車両が収まるサイズです。
鉄道模型Nゲージの江ノ電車両は、昔はグリーンマックスなどのキットが主流でした。MODEMO(長谷川製作所の鉄道模型ブランド)が小型車両の鉄道模型車両の製品化に力を入れてくれた為、完成品でも入手ができるようになりました。特に江ノ電車両のありがたい所は車種によっては動力無し(T車)セットがあるというところです。小さいスペースにギミックを組み込んだ鉄道模型は高額な物ですが、展示用であればT車で十分です。
[鉄道模型]モデモ NT165 江ノ島電鉄20形「21F」(M車)
江ノ島電鉄1000形「1002号編成」 京紫塗装 (M車)【MODEMO・NT159】「鉄道模型 Nゲージ モデモ」
NT164 江ノ島電鉄10形(M車)(再販)[MODEMO]
江ノ島電鉄10形(M車)【モデモ・NT164】「鉄道模型 Nゲージ」