東北自動車道は首都高速と外環自動車道の川口と東北方面を結ぶ主要高速道路です。日光や那須などの自然豊かな観光地に行くのに便利で、ツーリングおすすめの道路を紹介します。ツーリングおすすめ道路を是非とも通り道として組み入れて頂き、観光地のみならず、運転自体を更に楽しんで下さい。
雄大な男体山、優雅な歴史的建造物や湖や温泉、そしてニッコウキスゲが咲き乱れる高原・・・。 刻々と変化する風景が後ろへ流れる。腕に覚えのあるライダーも舌を巻くいろは坂もある日本有数の人気エリアだ。
いろは坂~中禅寺湖への起点は日光宇都宮道路の終点の清滝IC。そのまま国道120号に合流し、中禅寺湖へ向かう。戦場ヶ原が起点の金精道路は清滝ICから国道120号を中禅寺湖経由で一本道だ。終点の片品村鎌田からは国道120号を走り続ければ関越自動車道の沼田ICに出られる。霧降高原道路は日光宇都宮道路を日光ICで下り、日光市街で東武日光駅を見たら霧降高原方面の標識に従って右折する。大笹牧場からは県道青柳今市線で今市市へ入る。中禅寺湖道路の起点はいろは坂を登り切った地点を起点にピストンすることになる。
日光宇都宮道路の終点の清滝ICを出て、細尾交差点を抜け、馬返から第二いろは坂をどんどん上ります。明智平まで上り専用の2車線道なので、対向車がなく安心です。カーブごとに「い・ろ・は・に・・・」と書かれたポールが征服欲をあおります。やがて明智平の駐車場です。ロープウェイに乗れば、展望台から華厳滝と中禅寺湖が遠望でき、男体山も間近に見えます。この先は対面通行となり、トンネルを2つ越すと、中禅寺湖畔へ飛び出ます。右折すれば華厳滝はすぐ近くです。下り専用の第一いろは坂は、急坂を細いS字カーブでつないでいく道です。コーナーはやや広めですが、十分注意を。4~6月にかけては、沿道の新緑や淡桃色のヤシオツツジが美しいです。
日本を代表する名瀑中禅寺湖からの流水が、幅10m、高さ100mの滝を作る。秋の紅葉風景がなんといっても有名だが、豪快さでは水量の多い春~初夏が勝る。滝見物は第一いろは坂入口右手の無料観瀑台へ。エレベーターに乗れば滝壷に下りることができる。目の前で落ちる滝は大迫力で、霧状になった水しぶきがつくる虹も美しい
日光市街と中禅寺湖を結んでます。周辺は中禅寺湖、男体山、華厳滝など日本を代表する自然景観が集まってます。また奥日光と呼ばれる戦場ヶ原もお勧めです。9月中旬~11月中旬見頃。
起点の戦場ヶ原から国道120号を金精峠に向けてスタート。光徳牧場への道を分けると、やがて湖畔に湯元温泉を持つ湯の湖に到着。
ここから先は旧金精道路、ワインディングな道です。トンネルで抜ける金精峠の手前で振り返ると、湯の湖や戦場ヶ原、男体山が一望できます。峠を越え、シラビソやダケカンバの原生林を縫うようにして菅沼へ。この先、丸沼から終点までは「とうもろこし街道」とも呼ばれる道です。ヘルメットのスクリーンを開け放ち、醤油のこげる香ばしいにおいを楽しみながら片品村鎌田まで下ります。
標高1400m付近に広がる広大な高原性の湿原。まばらな木々の間を縫うように、自然研究路が整備さえているので、スタート前にバイクから下りて歩いてみよう。新緑の5月から夏に向けて、ヤマザクラ、ズミ、ワタスゲ、レンゲツツジ、ニッコウキスゲ、アヤメなどの花々が咲き乱れる。
日光市街から霧降大橋を渡り、乗馬クラブや夏も営業のスケートリンク、別荘などが点在するエリアを抜けて霧降高原道路へ。料金所跡手前に霧降滝の入口があります。滝までは歩いて10分ほどです。カラマツやミズナラの林の道をどんどん上がって、つづら折りを抜けると霧降高原です。5~6月はヤシオツツジ、レンゲツツジなどが、6~7月はニッコウキスゲが高原を彩り、夏リフトから花見ができます。この先は目もくらむような深い峡谷の六方沢橋で絶景を堪能し、大笹牧場へ。レストハウスで新鮮牛乳やソフトクリームを味わいましょう。羊、ポニーなどとの触れあいも楽しいです。あとは県道で栗山へ下り、黒部ダムまで走りましょう。
日本名瀑100選の1つ。落差75m、幅15mで、6月ごろはヤマツツジが咲き、水量も多くて豪快。名前の通りの霧にような水しぶきも清涼感をよぶ。滝壷に下りる遊歩道もある
旅館やレストランがたち並ぶ中禅寺温泉から大尻橋を渡り、湖の東岸を中禅寺方面へ走ります。輝く湖面と山々が美しいです。97年10月に無料化された中禅寺湖道路に入ります。しばらくは木々の間から湖面を見下ろしつつ上がっていきます。湖の景観と別れて山肌を巻いていくとやがて第1駐車場へ。正面に中禅寺湖と男体山を一望するビューポイントで、とくに5月は、紺碧の湖面に映える新緑が美しいです。さらにバイクを走らせると第2駐車場です。ここからぜひとも半月山を登りたいです。木の根やササの葉が繁る急な山道を15も歩くと展望台があり、男体山、中禅寺湖、八丁出島から戦場ヶ原、金精峠、日光白根山の遠景まで壮大なパノラマが広がります。
禅寺湖の東南の端に位置する標高1753mの山。湖を挟んで男体山と向き合い、東西に長い湖を一望できる。山頂直下まで中禅寺湖道路がのびており、中禅寺湖を眺める随一のポイントといえる。ここから茶の木平を経由して明智平に抜けるハイキングコースも通っているので、少し散策してみるのもいい。
男体山の噴火によってできた堰止め湖で奥日光観光の中心。緑あふれる雄大な自然の中、中禅寺温泉、遊覧船、ボート、釣り、ハイキングなどさまざまなレジャーが楽しめる。大崎から菖蒲ヶ浜まで続く湖畔自然研究路の散歩も心地よい。
このエリアの楽しみは、鬼怒川に沿って点在する。個性豊かな温泉郷。緑の色濃い山間の道を走り、渓流に遊んだあとに待っている温かな湯がツーリングを一層楽しいものにしてくれる。
瀬戸合峡~女夫淵温泉の起点は、栗山村の青柳平。日光宇都宮道路の今市ICから県道青柳今市線を通るのが最短ルートだ。が、途中にかなりハードなワインディング部分がある。日光ICから霧降高原道路を経由するとアクセス路も楽しめる。川治温泉~湯西川温泉のルートへは、今市ICから国道121号を北上し、鬼怒川温泉を抜けてアクセスする。川治温泉の手前で県道川俣温泉川治線に入れば、八汐湖の畔をぬけて、青柳平へ通じている。湯西川温泉からは青柳平へ出る山道もあるが、狭いため川治温泉に戻るルートをおすすめする。
五十里ダムによって2本の川がせき止められてできた人造湖。湯西川方面へ向う道と国道121号が分かれる梅尻橋を渡ったところにある五十里湖観光センターは展望台にもなっており、サクラのシーズンは湖畔を彩る美しいサクラのポイントです。
自然の大きさと繊細さが味わえるコース。噴煙を上げる那須岳をめざし、初夏のツツジの中を抜けるワインディング。新緑の美しい高原や渓谷道を抜けた先には大温泉郷や、ひなびた味わいの温泉が待っている。
日塩もみじラインへは、宇都宮ICから日光宇都宮道路経由、今市ICで下りて国道120号線を北上。鬼怒川温泉を抜け、そのまま道なりに走れば起点の龍王峡。八方ヶ原観光道路へは矢坂ICで下りて、方面標識に従い矢坂市街方面へ向かって北上、道なりに走ると、スタート地点の矢坂市泉交差点に着く。ボルケーノハイウェイ~那須甲子道路へは、那須ICが起点。那須高原方面の標識に従い、突き当たりのT字路を右折し、那須湯本温泉を経由、そのまま道なりに走ると料金所があります。那須甲子道路へは、ボルケーノハイウェイに入って最初の分岐を右へ進み、八幡温泉から分岐する道に入ります。最初の分岐は、方向がわからなくなってウロウロしている車が多いので注意して走りましょう。
鬼怒川温泉から国道121号線を北上すると、いくらもいかないうちに龍王峡に到着します。この先で右折すれば日塩もみじラインが始まります。有料道路のゲートを抜けるとすぐに急勾配、急カーブの連続です。適度な道幅があって走りやすいワインディングロードです。春はブナやカエデの新緑が心地いいです。途中、富士見台の展望所で小休止。振り返れば日光連山の山並みが峰を輝やせています。カーブ、勾配とも緩やかになり、開拓村を見送ると峠です。硫黄の臭いが立ち込める新湯をすぎれば、塩原温泉郷の中心街は近いです。
別名「岩の公園」と呼ばれ、約2kmにわたって鬼怒川随一の渓谷美とともに奇岩が続きます。遊歩道もあります。またここから塩原までつづく日塩もみじラインも紅葉が見事です。10月上旬~中旬が見頃。
街を離れて山里にぐんぐん入っていく実感を得ながら走れる、素朴な魅力に溢れるエリア。
緑豊かな山々、道に沿うように流れる清流、広大な田園風景、情緒あふれる山里の温泉を楽しみながら、春夏の南会津を駆け抜けよう。
白河~湯野上温泉は白川ICが起点。国道4号で白河市街へ向かい、東北新幹線の線路をくぐった米村道北交差点で左折して県道白河羽鳥湖線へ入ります。南湖公園など、白河市内の観光をしていく場合は同交差点を右折。会津田島~檜枝岐は東北自動車道西那須野塩原ICから国道400号で塩原温泉郷を抜け、上三依から国道121号を田島の標識に従って進むと起点の田島町早坂。会津鉄道の橋をくぐり、舘岩方面に左折してコースインします。ほかに日光宇都宮今市ICから鬼怒川温泉や川治温泉を経由して国道121号で早坂へ向う手もあります。羽鳥湖畔、中山峠、檜枝岐など4月中旬まで凍結、降雪には注意です。
白河市街から県道白河羽鳥湖線を上っていくと、すぐに西郷村にはいり、のどかな田園風景が広がります。やがて道の両側に木が迫りはじめ、勾配とカーブも急になりますが、緑のシャワーが心地よいです。峠を越えて走りやすい下りの道をいくと左手に天栄村生産物直場所があります。高原野菜や漬物が豊富です。羽鳥湖高原レジーナの森もすぐ近くです。さらにいくと羽鳥湖が木立の間からみえかくれします。展望広がる羽鳥ダム天端を渡り、国道118号を会津若松方面へ左折。山間の集落や岩瀬湯本温泉を通り、新緑が美しい鶴沼川の清流沿いに走ります。二川橋で阿賀川の深い渓谷を渡り、国道121号へ左折。会津鉄道を左に見て走るようになるとすぐに湯野上温泉です。
大川沿いに旅館や民宿が軒を連ねる静かなたたずまいの温泉郷。山奥の風情を満喫できる露天風呂が爽快。国の天然記念物の塔のへつりや歴史薫る大内宿へも足をのばしたい。
松平定信の命によって造られた湖。松並木が美しく、アヒルやカモがのどかに泳ぐ。湖畔の翠楽園は一見の価値がある日本庭園で茶室も抹茶も飲める。
田島町早坂から舘岩方面に向って国道352号を走ります。赤い金龍橋と青い銀龍橋を渡るとうねった峠道となり、標高975mの中山峠に着きます。下り坂のトンネルを抜けるとカラマツに囲まれた快適な道。やがて左手に舘岩村物産展が現れます。そのすぐ先が湯ノ花温泉の入口です。前沢曲家集落や木賊温泉への道を見送り、国道401号の分岐で左折。いくつかの橋を渡りながら伊南川の清流を楽しみ、長いスノージェットを抜けると檜枝岐温泉です。春には湿原でミズバショウが咲き、名物裁ちそばの店や旅館が立ち並びます。キャンプ場、バンガローのあるキリンテ、七入を抜け、急な山道を上るとブナ平のすばらしい樹林。ゴールの御池はすぐです。
湯端の湯、弘法湯、天神湯、石湯の4軒の共同浴場と、山菜料理が人気の名湯。湯端の湯以外は混浴。宿は川沿いに23軒ほどあります。
尾瀬の入口としてにぎわう温泉郷。50軒ほどの旅館や民宿がずらりと並びます。観光シーズンは混雑がちですが露天風呂がある隧の湯1号館、2号館があります。名物「裁ちそば」はつなぎ粉をいっさい使わない純生そばで美味。