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関電トロリーバスtrolleybus

関電トンネル トロリーバス

黒部ダム観光での長野県大町側からのアプローチの際には関電トンネルを通ります。2018年11月で日本で唯一の地上区間を走るトロリーバスでした。車両修理用部品が入手できなくなった事が引退の主な理由です。2019年からトロリーバスに替わり電気バスが活躍です。トロリーバスの記憶を模型の世界では手元に残しておけます。今回はトロリーバスの特集です。

  1. 黒部ダム駅ジオラマ
  2. 破砕帯ジオラマ
  3. 引退した関電トロリーバスについて

黒部ダム駅ジオラマ

トロリーバス引退に合わせて、トミーテックから鉄道コレクションによる関電トンネルトロリーバスが発売されました。トロリーバスは一般道路を走行することがありません。よって、普通の鉄道模型ジオラマに置いてもおかしくなります。そこで、フルスクラッチで黒部ダム駅と破砕帯のジオラマを製作しました。
黒部ダム駅は時代によって標識も異なります。各時代を再現できるように3パターンを製作しました。

黒部ダム駅ジオラマ黒部ダム駅ジオラマ黒部ダム駅ジオラマ黒部ダム駅ジオラマ黒部ダム駅ジオラマ黒部ダム駅ジオラマ黒部ダム駅ジオラマ

コンパクトサイズのジオラマ用ケース内に破砕帯区間を表現しています。
発砲ボード、ペーパー、真鍮線、プラ材など様々な素材を活用して製作しました。
実際の標識の内容をイラストレーターにて作成し、精密印刷にて標識を表現しています。

実写はすでに引退してしまった関電トロリーバスですが、模型の世界では記憶として残しておけます。
バスコレクションの車両を生き生きとした状態で展示するのはとても楽しいです。

サイズ
長さ約20p 幅約7p 高さ約8p
仕様
タイプ@
前の標識タイプ 水色を基調とした案内標識とピンクの出口標識 (点字ブロックなし)2010年まで
タイプA
ブラウンを基調とした新案内標識(点字ブロックなし)2011年〜2017年まで
タイプB
ブラウンを基調とした新案内標識(点字ブロックあり)2018年〜トロリーバス引退まで

破砕帯ジオラマ

国際的に有名な観光スポットの黒部ダム(別名:くろよん)。長野県側からのアプローチの際にトロリーバス(2018年に廃止)で扇沢駅から黒部ダム駅へ向かうのが関電トンネルです。その途中、長野県と富山県の県境付近に約80mの難工事区間の破砕帯があります。破砕帯部分は観光客向けに分かりやすくブルーのライトで照射されています。

破砕帯ジオラマ破砕帯ジオラマ破砕帯ジオラマ破砕帯ジオラマ

コンパクトサイズのジオラマ用ケース内に破砕帯区間を表現しています。
発砲ボード、ペーパー、真鍮線、プラ材など様々な素材を活用して製作しました。

実写はすでに引退してしまった関電トロリーバスですが、模型の世界では記憶として残しておけます。
バスコレクションの車両を生き生きとした状態で展示するのはとても楽しいです。

サイズ
長さ約20p 幅約7p 高さ約8p
電源
直流3Vにて青色LEDが点灯します。1.5V乾電池の場合は直列に2本接続したときの電流です。

引退した関電トロリーバス

立山黒部アルペンルートは標高3000m級の北アルプスを貫く日本を代表する山岳観光ルートのひとつです。
長野県側の出発点・扇沢駅から富山県との県境を越え、黒部ダム駅までを結ぶ関電トンネルでは、1964(昭和39)年の開業時よりトロリーバスが運行しており、2018年現在は3代目となる300型の活躍です。しかし、部品調達が困難などの理由により、2019年より電気バスへの置き換えが決まり、2018年11月30日限りでトロリーバス(無軌条電車)による鉄道事業の廃止が決定しました。

黒部ダム駅ジオラマ

今では立山黒部アルペンルートの、関電トンネルと立山トンネルでしか運行していないトロリーバスですが、一昔前は都市部を中心に運行され「トロバス」の愛称で親しまれた交通機関でした。
 昭和3年(1928年)に開業した新花屋敷トロリーバスが日本初の開業とされ、その後に京都市、名古屋市での開業を経て、戦後の昭和26年(1951年)に川崎市で開業したのを皮切りに、東京都、大阪市、横浜市と続けて公営開業し、日本にトロバスブームが到来したのです。トロバスが相次いで開業し、急速に普及した背景には、戦後、石油燃料事情が好転しないという問題もあり、それに加えて路面電車より建設費が安いという事情もあったようです。 トロバス写真
日本の都市部では市民生活の足として活躍したトロバスですが、昭和40年代になると、自動車の増加による道路の渋滞問題や地下鉄の建設計画などが持ち上がり、昭和47年に横浜市のトロリーバスの廃業を最後にその姿を見ることは出来なくなったのです。
 しかし、昭和39年(1964年)に開業した黒部ダムの関電トンネルトロリーバスは、山岳地帯の自然環境保護の観点から、クリーンエネルギーの電気を動力とするトロリーバスを選んだという経緯から、今も現役で運行しているのです。独特のポールで架線から電気を得て走る姿は、昔を知る人には懐かしく、初めて見る人にはクリーンエネルギーを利用した次世代の交通機関に映るのではないでしょうか。

トロバスの特徴

トロバスの最大の特徴と言えば、ガソリンなどの石油燃料ではなく「電力で走る」という事でしょう。排出ガスによる公害が全くなく、自然に配慮したエネルギー源を利用しているのです。電力を使っている乗り物には電気自動車などもありますが、充電しないと走れない電気自動車より、架線があればいつでも走れるトロバスの方が効率的です。架線があれば普通の車のようにタイヤで走れるので、線路を引く必要もありません。全長5.4kmの長い関電トンネル内は急勾配もありますが、その勾配に強いというのも特徴です。また実際に乗っていただくと実感できますが、動力源はモーターなので非常に静かで振動も少ないというのも特徴の一つです。
 ではトロバス・電車・自動車を比較してみるとどうなるでしょうか、下にそれぞれの特徴をまとめて表にしてみました。


トロリーバスはトロリーコーチ(Trolleycoach)あるいはトラックレストロリー(Tracklesstrolley)とも呼ばれていて、日本語では無軌条電車と翻訳されています。見た目は普通のバスと同じでタイヤが四本、しかし屋根には集電装置がついていて、架線から電力を得て走っている。はたしてバスなのか、電車なのか?
 日本では法的にトロリーバスはモノレールや新交通システム、ケーブルカー、浮上式鉄道(リニアモーターカー)などとともに特殊鉄道ということになっているので、分類としては鉄道になるのです。確かに関電トンネルトロリーバスの発着場は「扇沢駅」「黒部ダム駅」と言われていますし、乗り降りしている場所も地面から一段高くてプラットフォームのようになっています。また路線となる関電トンネル内には線路諸標という、距離標や勾配標などが設置されており、JRや私鉄の線路脇にあるような鉄道特有の標識と同じ役目をしているのです。

トロリーバスは日本語で「無軌条電車」と訳されていますが、かつては無軌道電車という用語も使われていました。無軌条とは「レールのない電車」という意味で、無軌道とは「レールを含めて枕木、道床などがないもの」という意味です。どちらでも良さそうな気がしますが「無軌道」は慣用的にも一般にあまりいい印象を与えないためでしょうか、しだいに使われなくなったようです。尚、無軌条電車が軌道法(道路上を走る鉄道を規制する法律)で指定されたのは昭和22年(1947年)の事です。

トロバスは電車の仲間であることはわかりましたが、形はバスそのもの運転する人は自動車免許証が必要なはず。そうなのです、トロバスを運転するには普通のバスと同じように「大型二種免許」が必要なのです。更に電車として運行しているため、普通の自動車免許の他に「動力車操縦者運転免許証」という免許証があり、これを取得しなければ運転できないのです。その免許証の、運転免許の種類の欄には「無軌条電車運転免許」と記されており、トロバスが電車であることを証明してもいるわけです。

黒部ダムオフィシャルサイトより





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