戦後間もない日本とアメリカの空を初めて結んだ航空会社、それがノースウエスト航空です。当時は東京〜ニューヨーク間を40時間以上かかってフライトしていました。これが太平洋定期航空路のはじまりで、以降次々と路線網を広げ、現在でも貨物便を含め多くの飛行機が日本に乗り入れています。ノースウエスト航空はアメリカの中でも古い歴史を持つ航空会社で、創設以来航空史上にも多くの足跡を残しています。1940年代には航路を東に延長し、アメリカ大陸を横断する航空会社となりました。また、日本路線を開設したのもこの時期です。1970年代後半、数多くの航空会社が姿を消していく中、協力な太平洋線のネットワークに加え大西洋路線にも進出し、確実に業績を伸ばしていきました。1993年にはノースウエスト航空とKLMオランダ航空の運営一体化が発表され、巨大なネットワークが出来上がり、多くの都市へ就航していました。
ボーイング747はダグラス社のDC-8ストレッチ型機に対抗することと、アメリカ空軍の巨人輸送機計画の為開発した技術、資材等を有効に活かすために、1965年から開発が始まりました。エンジンは、直径2.4mの大口径ファンを使用したP&W社のJT9Dターボファンで、計4基装備しています。このエンジンは空気取り入れ口に案内翼を使用しない為、DC-8やB707が装備しているJT3Dよりも騒音が低くなりました。主脚は主翼に2本、胴体に2本の計4本が取り付けられ16個の三車輪がこの巨体を支えています。ボーイング747ではアポロ計画有名になった慣性航法装置を装備し、これによる正確な飛行で目的地に到着することができます。また、自動操縦装置により着陸時のスロットル操作やブレーキ操作までが自動化されました。さらに、気象レーダー等のエレクトロニクスや重要な機器をすべて二重装備しているということが、より747の信頼性を高めています。ワイドボディ機としてのBOEING47の機体では、胴体最大外径が6.50m、室内最大幅においても6.13mという広いスペースを持ち、2本の通路を挟んでエコノミー席を9〜10列に配置することが可能です。キャビンを前から後まで吹き抜けにするために二階へ設けられた操縦席により、面白いシルエットを見せているボーイング747は、夜間になると水平尾翼に取り付けられた照明灯の光により、垂直尾翼のエアラインマークが美しく照らし出されます。1号機の初号機は1969年2月6日、同12月30日にはFAAの型式証明を取得しました。そして、翌年からは各エアラインのエアライナーとして活躍を始めています。
全長70.5m、全幅59.6m、全高19.3m、総重量332,000s、エンジン:P&W JT9D-7A×4、推力23,320s×4、巡航速度910q/h
実機を考察する ノースウエスト航空B747-200(FlyTeamリンク)
ロットが新しいこともあり、コックピット窓のデカールも収録されています。過去の製品だとコックピット窓のデカールが収録していても実際の形状と異なっていたので、今回の対応は嬉しいものです。コックピット窓にはワイパー表現もされています。コックピット窓デカールのみを個人販売店から購入したとしても500円はかかるので、今回の製品の定価は妥当だと感じます。
N624US(6624) N637US(6637) N638US(6638)
2005年まで旅客機輸送機として世界最大級の機体だったのが。B747は、アメリカ空軍の巨人輸送機計画の為開発した技術、資材等を有効に活かすために、1965年から開発が始まりました。B747‐400はB747シリーズの最新型で大きな変化ではありませんが、主翼は幅が左右6フィート(約1.8m)延長され翼端にはウィングレットと呼ばれる小翼が装着されています。主翼の延長とウィングレットの装着により抗力が減少され、使用されるエンジンもP&W・PW4000、GE・CF6-80C2、RR・RB211-524Gと、それぞれ推力が10%増加しながら燃料消費率の向上もしたエンジンになった結果、従来機に比べ約1.3倍も航続距離が延びています。操縦も大幅な自動化が進み乗員の負担が減少し航空機関士を除いた2人で運行することが可能になりました。コックピットはアナログ式計器類が大幅に減り、代わりに6面の大型CRTに統合されて表示されます。また、B767/B757で採用された新素材も多く取り入れられ主翼の延長やウィングレットの追加といった改造が行われたにもかかわらず、従来型とあまり違わない機体重量に収められています。新素材や新技術を多く取り入れたB747-400は外観こそ、これまでのB747とあまり違わないものの内部は根本的に見直された第二世代のB747といえました。
全幅64.9m、全長70.5m、全高19.3m、最大離陸重量394,600s、エンジン:P&W 4056×4、推力26,263s×4、航続距離11,297km、最大速度939q/h
実機を考察する ノースウエスト航空B747-400(FlyTeamリンク)
ロットが新しいこともあり、コックピット窓のデカールも収録されています。過去の製品だとコックピット窓のデカールが収録していても実際の形状と異なっていたので、今回の対応は嬉しいものです。コックピット窓デカールのみを個人販売店から購入したとしても500円はかかるので、今回の製品の定価は妥当だと感じます。
デカールのスペース的な理由からか、機材番号は1種類のみになっています。
ハセガワ 1/200 旅客機 No.10834 ノースウェストB747-400
作業内容 | 難易度 | 備考 |
---|---|---|
組立作業 | ★☆☆ | ジャンボジェットのプラモデルのボディーの組み付けは悪くありません。窓埋め部分の平面化は溶剤をうまく活用して下さい。 |
塗装作業 | ★☆☆ | ボディーの塗装には調色が必要ですが、単色塗装なので難易度は高くないです。 |
デカール作業 | ★☆☆ | 旅客機プラモデルは大きなデカール貼りが難しいと言われますが、大きなデカールは尾翼のみなので難易度は高くないです。 |
窓デカールを使用しない場合の窓埋め部分の見取り図です。窓埋め部分のボディー裏面の0.5mm厚プラ板を接着します。流し込み接着剤をプラ板の接着面に塗るとプラ板が柔らかくなり、ボディー裏面に密着しやすくなります。 表面から窓の凹み部分へ瞬間接着剤を流し固まったらパテを充填します。溶きパテを使用する場合はヒケる(乾燥するとへこむ現象)ので出っ張る位盛ります。加工部分を実際の機材を元に考察します。
GSIクレオスMr.カラー番号 | 水性ホビーカラー番号 | 色名 | COLLAR |
8 | H8 | シルバー(銀) | SILVER |
13 | H53 | ニュートラルグレー | NEUTRAL GRAY |
28 | H18 | 黒鉄色 | STEEL |
33 | H12 | つや消しブラック | FLAT BLACK |
47 | H90 | クリアーレッド | CLEAR RED |
48 | H91 | クリアーイエロー | CLEAR YELLOW |
61 | H76 | 焼鉄色 | BURNT IRON |
137 | H77 | タイヤブラック | TIRE BLACK |
315 | ※グレーFS16440 |
※TAMIYAのスカイグレーも実機に色が似ています。
※ANAのストライプですがANA専用塗料がMrホビーより販売されていましたが、少し濃いとANA関連会社の方から聞きまききました。Mrカラーの青(紺)、とスカイブルーでも実機に近い色で製作が可能です。
シルバーとクリアーイエローを95:5の割合で調色します。
クリア塗装が完了したら。コックピット窓を装着して完成です。 写真はコックピット窓をデカールを使用せずに製作した正面写真です。デカールを使用するよりも、この方が窓の光沢が実物に近いです。
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1/200 No.9 日本政府専用機 B747-400 プラモデル(再販)[ハセガワ]《取り寄せ※暫定》 |